TOPに戻る
前のページ 次のページ

第十二章:冬の交配


“姉妹丼”
 なんとも淫猥な響きのする言葉である。
 いわゆる成人向けゲームや官能小説などでしかお目にかかれないであろうものを
 今、実際に、俺が体験している。

(……こっ、これは……)

 纏さんと雅、2人の姉妹が四つん這いになりお尻を向けて無防備な姿をさらしていた。
 薄いぴんく色の花びらも、きゅっと閉まった小さな菊蕾も、何もかもが丸見えの状態。
「ほ、ホントにいいんですか……?」
「雅が承諾したんだから平気、平気。それにきっと、緊張してるだけだから」
 その雅はというと、うつむき加減でふるふると震えていた。
「さあさ、君はどちらのオマンコが好みかな?」
 纏さんは早く挿れて欲しいといわんばかりにお尻を振る。
「どっちって、それは……」
 まるでオペをする前の医者のように両手をあげ、2つの割れ目を同時に指で優しくなぞる。
「あはぁっ」「んくっ」
 どちらの膣口からも、おつゆがとろっと滲み垂れ、指に絡みつく。
(選べない……)

 しかしペニスが2本ある訳ではないので最初に挿入する膣穴を選ばなければならない。
(さて、どうしたものか……)
 大人なお姉さんタイプの纏さんと、気が強く男勝りだけど天然な雅。
 タイプは違えど、2人とも俺をただならぬ気持ちにさせる。
 活力を取り戻し、反り勃つこのペニスを治めてくれるのは果たしてどちらの性器だろうか。

 よし決めたぞ。君に決めた!

 後ろを振り返り、机の引き出しから新品のピンクローターを取り出した。
『もしアナニーに興味が湧いたら使ってください』などと睦月ちゃんに言われて貰った大人の玩具。
 いくらオナニーが禁止されているとはいえ、アナニーで代用する気になんてなれない。
 睦月ちゃんには悪いが、この場で有効活用させてもらうぞ。
 心の中でごめんな、と呟いて濡れそぼった雅の恥部にローターを割り込ませた。
 雅の処女まんこは案外あっさりとソレを飲み込む。
「……っぐ!? な、なんだ、これはっ、んくっ」
 ブブッ、ブブッと小刻みにバイブが震えると、身体をくねらせ吐息を漏らす。
 口では文句を言っているが本気で嫌がっている様子はない。
「やめ、ぅぁ、っ、とって、くれ……あ……っ」
 ローターで雅を感じさせ、濡らしてる間に俺は纏さんとしっぽりセックス。
 終わった頃には雅のナカはいい感じに濡れているという俺の完璧な計画。
 題して自動愛撫大作戦。
 決して処女への愛撫が面倒な訳じゃないぞ。いや本当に。

 体勢を纏さんの方へ向き直し、上から両手で尻肉をガシっと掴む。
「すみません、纏さんお待たせしました」
「そんなに、おねーさんのオマンコがいいの?」
「ええ。纏さんの……最高です」
 テラテラと輝く濡れた花びらに肉棒を突き立てる。
「あはぁんっ」
 根元まで一気に挿れると、纏さんは艶かしい声を上げた。
 生暖かい肉襞がペニスを揉みこむようにネバネバとまとわりつき、蠢く。
 セックスの経験が乏しい俺だが、男の本能的にこれが“名器”なのだろうと直感した。

「んじゃ、動きますね」
「いいわよ、お姉さんのオマンコ、ぐちょぐちょに掻きまわしなさい」
 纏さんの了解を得て、のっけから少々乱暴に腰をうねらせ、浅く小刻みにピストンを繰り返す。
 ――じゅぷんっ! じゅぷんっ! じゅぷんっ!
 男と女、2人の体液が混ざり合った膣内で肉同士が擦れあい、猥らな音を立てる。
 恍惚の表情を浮かべる纏さんを見ながら腰を前へ前へと押し出した。
「あっ、んっ、んっ、ん、ん、んんっ」
 いきなりイきそうになるのを堪えて、下腹部を打ち付けるように突き入れる。
 肉棒を包む膣の圧迫感、そして亀頭の先からはピリピリとした刺激が襲ってくる。
「んっ、あんんっ、はぁっ……激し、んくっ、あぁっ」
「あぁっ、イイっ……! そこっ、もっと、もっと奥までぇッ!」
 纏さんのよがり声と共にローターで感じる雅の甘い喘ぎ声までもが耳に入ってくる。
「んぁっ! や、ぁあ……んっ、はぁんっ、あっ」

(た、たまんねぇっ……! たまんねぇよこれ……!)
 2人の色っぽい声を聞きながら、ずりゅぅっ、ずりゅぅっと出し入れを繰り返す。
「あ、あぁっ、んっ、あはぁっ」
 先ほどからペニスを手前に引く度にお腹がヒクヒクと波打っている。
 呼吸が胸から腹式に変わった表れ、つまり感じている証拠なのだ。
 これもまた雑誌で得た知識、セックス雑学なのだが。
「ぁ……あぁっ、あぁ、んっ、もっと、激しくぅ! ぁあっ……あんっ」
 あまりの気持ちよさに、めまいがしてくるほどだった。
 呼吸を荒げる3人の声が部屋中に響き渡る。
 部屋全体に防音対策が施されているとはいえ、まだ夕刻。
 部屋の前に立つと声が、漏れ聞こえてしまうのではないかと思ってしまう。

 尻に力を入れて歯を食いしばり耐えていたが、襲いくる快楽には抗えなかった。
「あくっ……っはぁ、もう我慢できそうにないですっ、纏さんっ! 纏さんはどうですかっ」
「はんっ、あふっ、おねーさんもっ、あ、イき、イきそうっ」
 纏さん自らも悦楽に身を任せて腰を振り、互いに腰を打ちつけあう。
「っは……んっ、あ! イ、イきそうっ! イク! イク、イクっ!」
 激しく悩ましい声を上げて背筋をピンッと伸ばすと、痙攣した膣がペニスを締め付け、ガクッ、ガクッと纏さんの腰が何度か揺れた。
「あっあぁぁあぁッ!」
 精液が搾り取られるような刺激が襲い、俺にもついに限界が来た。
「で、出るっ……ま、まと、纏さんっ!」
「あ、あん、イ、イクぅぅっ! あっ、あ、あぁぁぁっっっ!!!」
「っくぁあああ……っ!」

 ――ビュクビュクッ! ビュクビュクビュクッッッ!
 我慢していた分、勢いよく射精した。
 2回、3回と膣内で波打つ肉棒の激しい脈動は、一向に治まる気配はない。
 ドクッ、ドクッ、ドクッと大量の精液を流し込んでいく。
 それとほぼ同時にビュルッ、ビュルッと纏さんの膣穴からも愛液が噴射される。

「っはぁ、はぁ、っはぁ……」
「んっ、はぁっ……はぁ、はぁ」
 荒い呼吸を重ねながら、繋がったまま2人でしばらく痙攣していたが、最初に纏さんが口を開いた。
「っはぁ……イったのなんてホント久しぶり……君、たいしたもんだわ」
 そんなことを言われたのは初めてだ。経験がありそうな纏さんに言われて少し自分に自信が持てた。
「はは、嬉しいです。ありがとうございます。続き、やりますか?」
「え、いやちょっと疲れちゃった。ごめん、少し休憩…………」
 そう言うとそのまま床に突っ伏し、目を閉じた。
「あれちょ、纏さ――」
 スースーと寝息を立てて纏さんは眠りに入ったようだった。
(寝るの早すぎだろ……)
「参ったな。まだまだ、俺のペニスは収まりがつかない」
 この燃え滾った肉棒をどうすれば良いのだろうか。

(そういえば雅はどうなったかな……?)
 雅の方を見ると四つん這いになっていたはずの彼女は床に寝転び、腰を仰け反らせたり、上下に振ったり悶えながら、口からヨダレを垂らしていた。
「ぁ……ぅぁ……あぅ……」
 俺に気づいた雅が手を伸ばし、涙ながらに助けを求めてくる。
「あァっ……うっ、ぁ、ッ、は、はずしっ、はずしてくれぇ……っ」

(あ、やばい。やりすぎたかな……?)
 横から抱きかかえるように雅を起こし、処女孔に指を突っ込んでローターを摘み出した。
 ブブッ、ブブッと振動を続けるローターは雅の体液でグチョグチョになっていた。
 ローターの電源をオフにし、耳元で囁くように謝る。
「み、雅……? 正直、すまんかった」
「すーっ……はぁ……すーっ……はぁ……」
 呼吸を整えた後、深く溜息をつき、うなだれる。
「くぅっ……あのような破廉恥極まりない声を出してしまうとは一生の不覚……っ」
「あれ? 怒らないのか?」
「あ」と思った時にはもう遅い。心で思っていたことがつい口に出てしまったのだ。
 しかし怒る気配はなく、うなだれたまま喋りだす。
「私が自ら望んだことだからな……。しかし、まさか私があんな声を……」
 意外に謙虚な雅に驚いた。それとなくフォローを入れる。
「気持ちよかったら、声が出るのが自然だよ」
 フォローを入れたつもりが怒った口調で俺の顔を見上げる。
「私は武士だぞ?! 武士たるもの、誰の前でも恥は晒せない。絶対にだ!」
「武士かもしれないけど、雅は女の子なんだから感じるのは仕方ないよ」
「いや、しかしだな……」

「ほら、こことかも感じるはず」
 そういってクリトリスの皮を剥き、人差し指と中指でコリッと軽くつまむ。
「ぅくぅっ!」
 太ももがピクピクッと小さく痙攣し、声をあげた。
「な、なんだ今のはっ! さっきのとはまた違う、ピリピリとした感じが……」
 面を食らったような顔で震える自分の太ももを注視する。
 きっと自分で触ったことなんてなく、何もかもが初めてなのだろう。
「貴様、何をしたんだ。一体何を……うぅっ!」
 再び怒り口調になった雅の陰核を、おしおきだと言わんばかりにコリコリと弄ぶ。
「あ……あぅっ……ぁっ、ぅうっ」
 いつにもなく強気の雅だが、こうして生まれたままの姿でまた感じている。
 それに木刀も持ってきてないようだし……。
 意識せずニヤリと笑みがこぼれ、俺の隠れたサド心が目覚める。

 前のページ 次のページ
TOPに戻る
inserted by FC2 system