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第六章:Ahn! Ahn!


「乱暴やなぁ。でもそういうの嫌いやないで。んでこれからうちをどうするん?」

 挑発する彼女をどうにかして感じさせてやりたいと俺の隠れたサド心が目を覚ました。
 右手で彼女の髪を掻きあげ、首筋を舌で舐めると彼女の体が一瞬ビクッと反応した。首筋が感じるのだろうか。よし次は、と自分の唇と彼女の唇を重ねた。

 雑誌や漫画で見た浅い知識しかないが見よう見まねで服の上から彼女の胸を揉みキスをした。
 すると「んくっ……はぁ……」と彼女が口を開いた。
 その時を見計らって舌を尖らせ硬くし、舌や上あごの粘膜、頬の内側を上下左右刺激した。
「……あむ、んふ……」
 苦しかったのか舌を出した彼女の舌に思わずパクっと吸い付いた。
「んちゅ、むちゅ……んはぁ」
「君、キス上手いなぁ。ほんまに初めてなん?」

「もちろんです!」
 俺は自信満々に言った。予備知識ってすごいな。こんな知識二度と使うことなく人生終わるだろうと思っていたけど、読んでてよかった“モテマガジン980円! 好評発売中!”

 キスを褒められたことに嬉しくなり調子に乗って服の上から彼女の秘部を中指でゆっくりと撫でた。
「んぅ……ンぁっ……」
 体をくねらせながら彼女が可愛い声をあげる。そこで俺の心に火がついた。彼女のパジャマのズボンを下ろし、脚を折り曲げ秘部に顔を近づけた。
 パンツを横にずらすと今までアダルトビデオや画像でしか見たことのなかった女性の局部が目に入った。女性のアソコは時たま、アワビのようだと比喩されるがまさにその通りだった。縦にぱっくりと割れたソレは愛液でびしょびしょに濡れていた。

 初めて生で見る花弁に見とれていると「いやや……そんなじっくり見んといて……」と彼女は顔を赤らめて両手で顔を覆った。先ほどの積極的な彼女からは想像もできない反応だった。

 俺はハァハァと息を切らしながらズボンとパンツを脱ぎ捨て彼女の服も脱がせた。普通のブラジャーだったのなら外すのに戸惑っただろうが幸か不幸かブラジャーは二つのカップの間にホックがあるいわゆるフロントホック式だった。
 ブラを外し胸のたわわに実った二つの禁断の果実にむしゃぶりついた。
 さらに舌でクリクリと乳首をこねくり回し、唇で軽く噛むと甘い吐息を洩らした。
「……んふぅっ」

 嗚呼、これが生乳か! セイニュウじゃないよナマチチだよ! 感動だ。これぐらい胸が大きければ夢にまで見た"アレ"ができる。アレとはもちろん、誰しも男が一度は夢見るであろう魅惑の行為。

 胸の谷間に顔をうずめ、左右の手で乳をぱふっぱふっとリズミカルに揉んだ。鼓膜が蹂躙されるこの音色。これが伝説のパフパフか。ついに願いが叶った。
 俺もう死んでも――
 いや……ダメだ。まだ童貞のままじゃないか。ヤらずにハタチは回避できなかったがヤラミソだけは回避せねばならん。絶対ニダ。
 彼女のパンツに手を掛け、勢いよく足首まで下ろすとふっくらとした白い恥丘に綺麗に整えられた恥毛が目の前に広がった。
 さていよいよ、待ちに待った挿入……の前に指で穴を探さないと。

 恥丘に左手を置き、右の中指で割れ目を撫でながら手探りで探す、が見つからない。
「あれ……どこだ……」
 確か雑誌には上がお豆だとすると下の方に入り口があると書いてあったはずだ。でもここはお尻の穴だし、一体どこに穴があるんだよ。

 恥丘の――恥丘のみんな! オラに力をわけてくれ!

「うちに…………ときい」
「え?」

「うちにまかせときい。そないなことやっとったら、いつまで経っても挿れられへんやろ」
 彼女はむくりと起き上がり俺の肩を押し、仰向けにさせてきた。さっきの俺と彼女の状況が、逆の立場になってしまった。俺の上に馬乗りになる形で中腰になった彼女は俺の肉棒を掴むと秘唇に宛がった。
「……っく」
 今まで味わったことのない未知の感覚に思わず声が出てしまう。入り口は少し窮屈だがねっとりとした粘液が徐々に肉棒に絡みついた。この上ない密着感が襲い、やがて「ぬぷっ」という音とともにぬるりと中に入った。
「……っぁ」
 まずは滑らかに腰をゆっくりと上下に入れたり出したり……結合部が妙にいやらしい。
 やばい。気持ちよすぎる。今すぐにでも出てしまいそうだ。これがセックスってやつなのか。なぜだか冷静に物事を考えられなくなってきたぞ。
 気持ちよさそうに快楽に浸っている俺に彼女は「すぐイったらあかんで」と水を差した。ああっ、倉見さまっ! そんな殺生な。

 彼女はやがて上下左右に腰を動かしだし、さらには回転運動まで加えてきた。
「っ……ああぁ! んっ……気持ちええっ……!」
 今まで俺の表情を見ながらニヤついていた彼女も次第に声を出してきた。やばい! 激しすぎる! もう出てしまいそうだ!
「紫……亜さんっ! 俺、出そうだよぉっ! ぁあっ!」

 ――ドピュッ

 あまりの激しい腰の動きに耐え切れずあっという間に射精してしまった。

 しかし彼女はその動きをやめることなく、まるで獣のように涎を垂らしながら俺の上で腰を振り続けた。
「ンあぁ……あぅ、ん、あぁン……あっ、あっ、ぁあっ……!」
「あっ、あっ、ぁ! イく! イく!」
 快楽を貪るように一心不乱に腰を振り、完全に自分の世界へと入っていた。その間に俺は3回もイっていたが彼女が気づいた様子はなかった。射精をしても悲しいことに俺の肉棒は固いままで、休む暇もなく彼女は淫悦に腰を動かした。

 何時間経っただろうか。いや、俺が何回イった頃だろうか。
「ン……ダ、ダメ……もう、もうダメやぁ……っ!」
「はひぃぃぃいぃ! あぁンっ! イってしまいますの! やぁんっ! んっぁっあっ!」
 ビクンッビクンッと大きく身体を震わせ、両脚を痙攣させながら、秘唇から大量の愛液がぷしゅっと噴き出した。

「ふぁぁっ! ……ん……ぁ……イってしもた……」
 最初のおしとやかさとは正反対の彼女の姿に正直、戸惑いを隠せなかった。それに彼女が3回イく間に、俺は合計8回もイってしまった。もうへとへとだ。
「次は別の体位でシてみよか?」という彼女に驚きながらも今日はもう遠慮しておきますと謝罪し立ち上がった。

 初めてのセックスでこんなに射精をする俺も充分に絶倫だとおもうが、紫亜さんは「もう終わりにするん? またうちんとこ来てなぁ」と全然疲れている様子はなかった。紫亜さん絶倫すぎだろ。
 床に散らばった服をかき集め、服を着て「また来ます」と言って部屋を出た。



 扉を閉め階段を下りようとしたとき、偶然にも階段を上ってきた金髪ツインテと目があった。これは明らかに紫亜さんのとこから出てきたのを見られた。不意にこの場は誤魔化さなければと感じ、
「あ、あの、紫亜さんとちょっとしゃべっててさ。ははは」
 そう言う俺に金髪ツインテは顔を少し赤らめ視線を逸らした。
「ふ、ふーん。下の名前でもう呼んでるなんてずいぶんと仲良くなったのね。ま……あたしには関係ないことだけどさ」

 や、やばい。今の見苦しい言い訳のせいで誤解の上塗りをしてしまった。
 なんとかしてなんとか……とりあえずここから連れ出さなければ。紫亜さんに聞かれてもまずいし、他の女の子たちが来てもめんどうだ。
「と、とりあえずさ。ここじゃなんだから下でちょっと話しない?」

「……まぁいいけど」

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