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第四章:my penis down

 
 まだまだ冷え込む1月の朝、窓の隙間から入ってくる冷気で目が覚めた。

 こんなにも寒いのはきっと家にエアコンがないからだろう。
 しかしこんな暮らしとも今日でおさらばだ。契約書に同意したあの日から1週間が経ち、新居に家具が置かれ電気と水道が通ってようやく住める状況になったらしい。
 そう。ついに今日から日本精子特別管理局が用意してくれた新居で、美女たちと楽しい生活もとい性活が始まるのだ。こんなに心が躍ることが今まであっただろうか。
 そうだなぁと天井を見上げて昔の事を思い出す。

 あれは確か――

 そうあれは小学校5年生のバレンタインデーだった。クラスの女子たちが男子たち全員にチョコを用意してるという噂が立って心が躍ったっけ。結局、チョコの数が1個だけ足りなくて「俺はそんなもんいらねぇよ」と格好つけてもらわなかった。
 後から聞いた話だと最初から俺の事は人数に入っていなかったらしくその日は帰ってからずっと泣いたっけ。
 あの時みたいに落胆することはきっとないはず。なんていったって今回は俺が主役だからな。俺の為に用意された家に、俺の為に用意された女。苦節20数年、ようやく俺にも春が来たんだ。

 あの宝石の謎も気になるけどもひとまず新生活を楽しむっきゃないでしょ!

 俺はベッドから降りるとと同時にパンツを下ろした。特別にミラさんと秋穂さんには許可を貰った。今日が俺の人生最後の自慰……

 オナ日課だ!


 ――自己最高の16回を記録した

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