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第十一章:ムラムラ


「ん? あの部屋、ちょっとドア開いてるぞ。誰の部屋だろうか」
 ちょっとした好奇心だったが、出来るだけ音を立てないように2階への階段を上り、扉の前に立った。扉のネームプレートには“西院丹 睦月”の五文字。例の女子高生の部屋だった。
 女子高生がこんな時間に何をしているんだ。けしからん、全くもってけしからん。
 ドアに顔を近づけると何やら声が聞こえた気がした。

「あぁっ……んっ……」
 何かに苦しんでいるような、悶えるような、か細い声が聞こえた。
 いけないとは思いつつも息を殺して隙間から部屋を覗いてみる。

(――――!)

 思わず声が出そうになり慌てて息を飲む。
 隙間から覗き込んだ先には顔を紅潮させ、仰向けに横たわった半裸の少女が耳にイヤホンをつけ、目をつぶり息を荒くしながら股に何かを当てていた。
「んはぁ……もっと……もっと、いじってぇっ……」
 大人しそうに見えたあどけない顔の女子高生が今、俺の目の前であられもない姿で股間をまさぐっている。
 直感的にこれは見てはいけないものだと思った、しかし目が離せない。
 こんなものは滅多に見れるものじゃない、食い入るように凝視した。
「あっ、んっ、んぅっ……あぁぁん……」
 甘い声をあげながらいやらしい言葉を口にして、片方の手は股に、そしてもう片方の手では乳首をクリクリと弄っていた。
「んんっ、はぁ、はぁ、おちんちん……わたしのおまんこにっ……あぁっ……くだ、さいっ……」
 俺に気づく様子もなく夢中に陰核をカプセル状のモノで撫でている。
 やがて淫核だけでは飽き足りなかったのか、もっと下の方へと手を伸ばした。
「あはぁっ……んっ、うぅっ……いぃっ……あなるも……いじめてくだ、さい……」

(よく見えないな……)
 彼女の行動に釘付けになり、ドアの隙間に限界まで顔を近づける。
 しかしその瞬間。


 ――ギィイッ
 あまりの興奮からか、腕でドアを押してしまったようだ。
 そのまま勢い余って部屋の方へと倒れ込んだ。


「痛っ、たた……」
 床に手をついて身体を起こすと少女と目があった。
「あ……っ」
「ご、ごめん。部屋間違えてっ! い、今出るから」
 言い訳としては余りにお粗末。自室は1階だし、時刻は既に深夜、夜這いにしても遅すぎる時間帯。俺の行動は誰が見ても不自然極まりなかった。

 閉まりかけていたドアの取っ手に手を掛けて立ち上がろうとした時、服の裾をつかまれた。
「お、お兄さん……待って……」
 俺は両親が年老いてから生まれた子だったから、きょうだいなんていなかった。
 お兄さんと呼ばれたことが新鮮で振り返る。
「ッ……!」
 少女のあられもない姿が目に入り、思わず顔を伏せた。
「ごっ、ごめん……ホントは覗いてたんだ、電気がついてたからちょっと見たくなって……ほんの出来心だったんだ」
 地面に手をつき、少女に向かって頭を下げた。
「申し訳ないっ!」
 自分よりずっと年上な男の、無様な土下座姿は彼女の目にどう映っているのだろうか。
 俺、最低だ。覗きがバレた挙句に土下座なんて、最悪の印象だ。

 しかし彼女は俺の左肩に軽く手を置き、優しい声で語りかけてきた。
「お兄さん、顔……あげて……」
 その言葉に顔を上げると穏やかに微笑みかけるように俺を見つめていた。
「お兄さん、最初に会った時のこと……覚えてますか……?」
 最初に会った時? あぁ、俺がここに住むことになった時のことか。
「覚えてるよ。確か玄関先で俺のことを見て……怯えてたよね? あの時はホントに――」
「違うんです! 実はあれ……あ、あなたに……お、犯されてる自分を想像して……興奮していただけなんです……」
 へ、へんたいだー! この子、間違いなく変態だ。
 俺の方を見てビクビクしていたのは俺の視線が気持ち悪くて怯えてたんじゃなくて俺に犯されてるところを妄想してたから?
 もうそれはビクビクじゃなくてビクンッビクンッじゃないか。だが変態は嫌いじゃない。むしろ大好きだ。

「だから……あの……今も……」
 耳まで真っ赤にして目を伏せ口ごもる。しかしすぐに顔をあげ、赤くなった顔で俺を見た。
「今だって……お兄さんのこと考えて……オナニーしてたんです……」
 俺はバカだ、この子は変態なんかじゃない。
 第一印象で分かったはずだ、この子はあまり喋るのが得意ではないことに。
 この子は俺の事を純粋に好きでいてくれて、今、勇気を振り絞っている。

「お兄さんの……おちんちん……欲しいです」
 こんな可愛い子に上目遣いで、こんなことを言われて興奮しないわけがない。
 ズボン越しからもハッキリとわかるほどに肉棒がビンビンに突っ張った。
 でもこの子はまだ高校生。ミラさんに釘を刺されたことを忘れてはいない。

「俺もしたいけど、君とはまだエッチできないんだ」

「そうですね、残念ですけど……でも……おまんこに挿れなければ……大丈夫です……」
 しかし……おまんことかオナニーとかこの子はこんな事言うの恥ずかしくないのか。
 いや、それより挿れなければいいってどういうことだ。少女を見つめ返すと続けて言った。

「例えば……素股とか……アナルセックスとか……」
「あ、アナルって……お、お尻の穴?」
 確かにミラさんの話では“性交”はダメだと言われたけど“性行為”がダメとは言われていない。しかし、だからといってお尻の穴だと?

「大丈夫です……私、週に3回腸内洗浄してますし……浣腸してお風呂にも入りましたし……汚くないですよ……」

「いやあの、綺麗だとか汚いとかじゃなくて。お尻の穴でセックスするの?」
 アナルセックスという言葉を聞いたことがないわけじゃない。
 でも肛門は排泄をするところであって性感帯ではないだろ。

「アナル、気持ちいいですよ……でも男性の方が前立腺があるので、気持ちいいと思いますけど……やってみますか?」
 イチジク型の浣腸薬を手渡そうとしてきたので両手を前に出して頭を軽く下げた。
「いや、お断りします」
「そうですか……残念です……」
 本当に残念そうな顔で浣腸薬を紺色の鞄にしまいながら言う。
「でも、わたし……アナルプラグで拡張してるので、すんなり入ると思いますよ……」
 この子はどんだけ俺にアナルセックスを勧めてくるんだ。
 そのアナルなんとかだって聞いたこともない。バイブの一種か何かなのか?

「と、とりあえずさ、素股やってみない?」
 素股なんかでイけるはずがないがお尻の穴よりはマシだ。素股を提案してみた。

「わかりました……それじゃコレを使いましょう……」
 鞄からゴソゴソと見馴れた瓶を取り出した。
「あれ、そのローション……」
 風呂場で見たローションによく似ていた、というか同じものだった。
 ローションを手のひらにスプーン大くらい垂らし、手で揉みほぐす。
「これ……お風呂から拝借したものです……ほんとは自前のがあったのですが持ち込みできなくて……」
 自分の太ももにまんべんなく塗った後、体育座りをしてこちらへと目を向けた。
「出来ました……お兄さんのおちんちん、ここに挿れて……ください……」
 顔を少しだけ赤らめ、両太ももの間を指差した。
 まだ開発されていないであろう十代の女の子の恥ずかしい部分が丸見えになる。
 先ほどからギンギンになっていた肉棒からガマン汁が出るのが分かった。

「う、うん……わかった」
 頷き、ズボンとパンツを下ろし、肉棒を取り出す。

 すると怒張したペニスを見て少女は驚いた顔をした。
「これが……おちんちん……お兄さんのおちんちん……こんな形してるんだ……」
「え? 俺のなんかカタチおかしい?」
「いえ、私……実際におちんちん見るの初めてなんで……わからないです……ずっと想像でオナニーしてたから……」
「そうなんだ、俺のコイツ見てどう思う?」
「すっごく……おっきいです……あたしのおまんこにだったら入らなそう……」
「ははは、確かにいきなりだと入らなそうだね。でもここだから安心だね」
 こくんと頷く彼女に近づき、ヌメリ気のあるガマン汁を彼女の淫核に擦りつけ、太ももの隙間へと肉棒を挟んだ。
 少女の白い肌は思っていたよりもずっと柔らかく、気持ちのいいものだった。
 それにローションのヌルヌルとあいまって本物の膣のような感触を生み出していた。

 彼女は挿入したのを確認すると太ももを軽く締め、3本の指で肉棒を上から包み込んだ。
 まるで膣壁のような肌ざわり、いや膣ざわりに無意識のうちに俺は腰を動かしていた。
 しなやかな指がカリ首を刺激し、太ももからはヌチュッヌチュッと肉棹を刺激する淫猥な音が聞こえる。
 素股も捨てたもんじゃないな、これからは素股でイけないなんて言わないよ、絶対。

「お兄さん、気持ちいいですか?」
「う、うんっ! 睦月ちゃんの太ももすごく気持ちいいよっ」
 自然と名前を口にした。あぁ……女子高生の柔肌、最高です。
「それはよかったです……でも出したくなったら私のお口にくださいです」
 そう言うと微笑んで小さな口をぱくぱくとさせた。
「せーえき、飲んでみたいです……飲んだことないので」
「わ、わかった」
 変わった子だな、と思いつつも飲んでもらえるのはありがたい。
 口内射精は実際、ちょっとやってみたかった。


 やがて熱く込み上げて来た絶頂感に襲われ、立ち上がった。

「む、睦月ちゃん、俺イきそうッ!」
「せーえき! お兄さんの熱いの、くださいっ」

 頭を押さえつけ、可愛く開けた口の中に肉棒を捻りこんだ。
「イ、イクよ! 睦月ちゃんッ! イクッ!」
「んンッ!?」

 ――びゅくっ、びゅるっ、びゅるる……

 口内で果てていく肉棒から出る液体を吸い込み、ごくっごくっと飲んでいるのが分かった。
 まるでビールを飲むかのような、のどごし一番。
 精液ってどんな味がするのだろうか。ごくんっと飲み干した彼女に尋ねると表情を少し曇らせた。

「苦いです……。でも良薬口に苦しといいますし……」
「ご、ごめんね。そんな苦いもの飲ましちゃった上に、俺だけ気持ちよくなって……」
「いいんです、私が飲んでみたかったので。それに……お兄さんが気持ちよくなってくれれば私も嬉しいですから」
 俺の手を取り、自分の股の中心へと宛がった。
「ほら、ここ……触ってみてください……」
 股間に触れるとおしっこだと間違えるくらいに、ぐっしょりと濡れていた。
「こんなに濡れていても……おまんこはやっぱりだめなので……アナル、どうですか?」
 脚を開いてお腹を下にし、俺にお尻を向けるかたちで寝そべった。


 そうだな……俺だけ気持ちよくなってしまって、俺はこの子に何もしてないじゃないか。
 それによく考えてみればペニスも膣も排泄をするところ、アナルだって同じだ。
 セックスは気持ちよければいいんだ!

 俺はアナルセックスをするぞッ! ヌルヌルーッ!
 と射精したばかりのソレは、いわずもがな、フル勃起していた。

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